ケース1「買った商品が不良品だったわよ」
[悪い応対の例]
応対「ハイ、××電気、お客様センターですが(@)」
客 「昨日、そちらで買ったビデオデッキ、不良品みたいなのよ」
応対「そんなはずはないと思いますけど(A)」
客 「電源を入れても入らないのよ」
応対「説明書はキチンとお読みになりました?(B)」
客 「読んでるわよ。その通りにやったわよ。それでもダメだから、電話してるんじゃない」
応対「係の者に代わりますのでメーカー名と型番をお願いします」
客 「どこに書いてあるのかしら…」
応対「説明書の表紙に書いてあります(C)」
客 「●●(メーカー名)の○○○○よ」
応対「少々お待ちください」
@「○○ですが」というような文節止めは良くありません。
Aお客様の提言を否定してはいけません。
Bお客様に非があるような言い方になっています。
Cもっと早くに説明しておくべきで、不親切です。
[良い応対の例]
応対「毎度ありがとうございます。××電気お客様センター、山田でございます」
客 「昨日、そちらで買ったビデオデッキ、不良品みたいなのよ」
応対「それはご迷惑をおかけしております。早速、対処させていただきますので、状態を詳しく
ご説明いただけますでしょうか(@)」
客 「電源を入れても入らないのよ」
応対「電源を入れても作動しない、ということですね。(A)承知いたしました。
ビデオデッキについて詳しく解る者にお電話を代わります。お手数ですが、お買い上げ頂いた
商品名と型番をお教え願えますか。商品名と型番は説明書の表紙に書いてございます(B)」
客 「●●の○○よ。不良品だから新しい商品と取り替えて」
応対「はい。不具合の状況に応じて、新しい商品とお取り替えもいたします。係の者が詳しくお話を
伺った上で、お客様に極力、ご迷惑がかからないように善処させていただきます」
客 「わかったわ」
応対「ではお電話を代わらせていただきます。少々お待ちください」
@まだはっきりと事実確認ができていないので「申し訳ございません」ではなく「ご迷惑を
おかけしております」を用いています。
Aお客様の発言を復唱しています(=フィードバック)。
Bお客様が答えやすいように質問しています。
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