ビジネスマナー研修 大全

真心を伝えるあいさつ状

年賀状や暑中見舞いはマメに

 

上司や同僚に年賀状を送るのは、ある意味、慣例行事ともいえるものです。

 

ここでは、ビジネス上の取引先関係先に話を絞ってみましょう。

 

相手方との継続的な信頼関係を深める意味で、年賀状などビジネスに
直接かかわりのないようにみえる社交的手段も有効活用できるものです。

 

そのためには単なる儀礼的なものに終わらせない工夫が必要になってきます。

 

たとえば、会社で印刷して用意された年賀状を使う場合、ただあて先を書くのではなく、
あなたが直接の担当者であれば、自筆で近況やお礼、あるいはお願いなどを一筆、
手書きで書き添えることです。

 

受け取ったほうも、単なる儀礼ではなく、好感をもって受け止めてくれるはず。
ぜひ励行してみてください。

 

下図は余白の添え書きの一例です。
参考にしてみてください。

 

 

ご無沙汰いたしております。
二月には大阪方面に出張の予定が入りましたので、その節はぜひご挨拶させていただきます。
どうか、今年もよろしくお願い申し上げます。
                                               ○○株式会社
                                               営業部 佐藤一郎

 

 

あるいはもっと進めて、自社のPR的要素を盛りこむといったアイデアもあるでしょう。
下記は暑中見舞いにPR要素を盛りこんだ例です。

 

 

暑中お見舞い申し上げます
日頃のご高配、厚く御礼申し上げます。
さて、今春より業務メニューに追加いたしました○○サービスが好評をもって迎えられたようです。
これもひとえに皆様のご支援の賜物と感謝に堪えません。
今後も倍旧のお引き立てをお願い申し上げます。
                                                  平成○年盛夏

 

 

時候見舞い状はいろいろある

 

年賀状や暑中見舞いを含め、これらを時候見舞いといい、いろいろな種類があります。

 

  • 寒中見舞い…1月10日ごろ〜1月末をめどに出すのが普通
  • 余寒見舞い…立春以後
  • 梅雨期の見舞い…6月
  • 暑中見舞い…7月10日ごろ〜8月7、8日の立秋の前日まで
  • 残暑見舞い…立秋以後
  • 歳末の見舞い…12月

 

これらの時候見舞いは、日本の四季から派生した習慣ですが、現代のビジネス環境からは
しだいに脱落していって、差し出す機会もめっきり少なくなっているのが現状です。

 

しかし、宣伝・販促ツールをただ送るよりも、こうした時候見舞いのマナー形式を借りる方法は、
唐突さも少なく、自然に受け取ってもらえる公算が高いといえます。
今一度、見直してみるのも手ではないでしょうか。

 

 

欧米人にはクリスマスカードも

 

欧米人にはクリスマスカードも活用できます。
その際、当日間際ではなく20日過ぎには届くようにしたほうがいいでしょう。
海外に送る場合も余裕をみて早めに。

リンク集