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感じのいい話し方のコツ

感じのいい話し方

 

聞いていて不快に感じる話し方は、「口調が早すぎる」「口調が遅すぎる」
「のっぺりとしていて抑揚がない」など、いくつか挙げられます。

 

逆に快適に感じるポイントは「わかりやすく」「ていねいに」「はっきり」などです。

 

その他、自分の話の内容や声の調子はもちろん、相手の態度や表情などにも
気づかうことが大切です。

 

 

感じのいい話し手になるコツ
  1. 話すぺき内容が明確になっている
  2. 相手の態度・表情・反応をよく見ている
  3. 相手に応じた適切な表現になっている

     ・あいまいな言葉づかいや表現がない
     ・正しい敬語表現を使っている

  4. 要領のいい論理的な話し方になっている
  5. 声の大きさ・話すスピード・発音・イントネション(抑揚)が適当である

 

 

否定形から肯定形への話し方

 

たとえばあなたは今、期限の迫った仕事をしています。
そこに上司から別の仕事もできるかどうか打診されました。
あなたは上司にどう答えるでしょう?

 

引き受けても大丈夫か躊躇してしまうかもしれません。
でもすぐに「できません」と否定形で答えてしまうようでは、社会人として心細い限りです。

 

ここで「午後になればできそうです」などの代案を答えたとすると、上司の受ける印象は
ガラリと変わるはずです。

 

こうした受け答えを代案・肯定方式と言います。

 

同様に「わかりません」という否定表現も「わかりかねます」としたほうが、
感じのいい話し方になります。

 

 

命令形から依頼形への話し方

 

人に何かを依頼するとき、「〜してください」とストレートな表現を使うと命令形になってしまいます。
そうではなく「〜していただけませんか」と依頼形に変えてみると、グッと物柔らかな表現になります。

 

「物は言い様」とはまさにこのことで、感じのいい話し方のコツです。

 

 

【物は言い様で感じのいい話し方】

 

否定計から肯定形へ

●「△△はできません」→「××ならできそうてす」
●「○○はいません」→「は席をはずしております」
●「□□はありません」→「だだいま、きらしております」

 

命令形から依頼形へ

●「(午後1時に)来てください」→「来ていただけますか」
●「(名前を)記入してください」→「記入していただけますか」
●「(立ち読みは)おやめください」→「ご遠慮願います」

 

 

あなはショールームでお客様に新製品の紹介をしています。
「機能は向上しました。価格もアップしましたが」と説明すると、お客様はいかにも渋い顔。
隣りの社員はこう説明しています。「価格はアップしましたが、機能は向上しています」。
するとお客様は納得の笑顔。
どちらも同じことを言っているのですが、違いはその順番にあります。
後者のように、マイナス面を先にしてからプラス面を言ったほうが、そのプラスの印象が残って強調されます。つまり、説得効果が増すわけです。

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