若手が指示・命令を出す時のコツ
若手が指示・命令を出す場面では、相手のほうが年齢が上ということも珍しくありません。
こうした年齢が上の部下に対する指示・命令の出し方が、若手にとって悩ましい問題に
なっているようです。
ここでは、特に若手が指示・命令を出す場合に気をつけておきたいポイントを紹介します。
自分の年齢が若いからといって、へりくだったような態度で指示・命令を出すことはNGです。
部下に遠慮するあまり「よかったら」「できたら」などという前置きをおいたり、
「つまらない仕事で悪いけど」など仕事内容を軽く見た言い方をすれば、指示・命令を
真面目に受け取ってはもらえないでしょう。
指示は堂々と毅然とした態度で出すことが大事です。
若手が年上の部下に指示・命令を出す場合は、毅然とした態度を取りながらも、
言葉遣いには気をつけなければいけません。
自分が上司であるからと言って、部下にぞんざいな口の聞き方をしていいはずがありません。
指示・命令の場面でこそ、きちんとした敬語が大切です。
いくら自分が上司だからといって、若手が「こうしろ」「ああしろ」というあからさまな命令形を使うのは、
反発を招きやすいものです。
目的をスムーズに実行させるためにも「〜してもらえますか?」「協力してもらえますか?」と
依頼形で頼むようにするといいでしょう。
年上で経験豊富な部下には、指示・命令の前に質問するのもいい方法です。
「こういう時にはどうしたらいいと思いますか?」とはじめから聞いてしまうのです。
それでいいアイデアが聞けたら、「ではその通りにお願いできますか?」と言えばいいですし、
相手に特に答えがない場合は、自分の意見を述べて「こういう形でお願いします」と依頼しましょう。
以上が若手が特に気をつけたい指示・命令のポイントです。
実際に体験すればわかりますが、指示・命令を出すのはそれを受けるよりはるかに難しいものです。
優秀な上司がいれば、その人の仕事の進め方などを若手のうちから、
よく見ておくのもいい勉強になるでしょう。
若手の指示は毅然と、しかしていねいに!